悩んでいい友。
泣いていい友。
話していい友。
怒っていい友。
笑っていい友。

貴方には、いますか?




『トモダチ賛歌』




サスケが里を抜けた。
オレ等ルーキーの中では抜きん出ていた能力の持ち主、うちはサスケが。
オレにとっては大切なやつでも特別好きなやつでもなかった。
でも、ナルトの大切なやつだった。
そして好きなやつだった。

五代目火影から呼び出されてオレ以外は下忍というある意味潔い面子でサスケを追うこととなった。
火影推薦はうずまきナルト。
能力も精神力もアカデミーのときと比にならないほど成長したナルト。
でも、里を抜けたのはサスケ。
サクラでも止められなかった理由があったのか、どういった事情があるかはわからないが、里を抜けたのはサスケ。

どうしてだ、という気持ちでいっぱいであるだろうナルトに

「おい」

と一声。
いつもの笑顔と似て非なる表情で

「なんだってばよ?」

と切り返された。




ああ、重症だわコリャ。




悩みも。
喜びも。
怒りも。
哀しみも。
楽しみも。
全て分け合えるのが本当のトモダチなんかじゃない。

いざという時に黙って背中を貸してやるのが。
手を伸ばしてやるのが。
もしくはそうして貰えるのが。




「なんでもねぇよ」
「おう!…さっさと連れて帰るってばよ!」




本当の。




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『わらっていいとも』っていうフレーズをいかにナチュラルに出そうかと試行錯誤したなんて秘密。
20040516




fcさんありがとう。
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